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英語の勉強でも 最終回 資格取得(したかった)

ボクの悪い趣味のひとつは資格取得だ。
取得したからどうということはない。ある程度理解したら、「知った証明」が欲しいだけなのだと思う。大型自動車などはその典型で、峠道で少し上手く走れるようになったその延長だ。

英語の公的資格はひとつしかない。通訳案内士(通訳ガイド)である。調子よくTOEICスコアが上がるボクは、意味もなくこの資格が欲しくなり、本気で取り組んだのだが挫折した。この資格だけは、ペンギンが空を飛ぶことやカバが腕立て伏せをすることができないのと同じで、取得不可能であることを思い知らされた。

受験科目は、英語に加え日本地理、歴史、産業・経済・政治及び文化に関する一般常識が一次試験。一次試験合格者は更に口頭の二次試験がある。

何故この資格に興味を持ったか。

単に京都駿台時代の友人で、「二条城へ観光に来る外人を捕まえ、英語のテキストを読んで聞いてもらう」という浪人生とは思えないとんでもない勉強をする奴がいたことを思い出した。更にもうひとつ、日本史や地理は超得意だった。これだけを根拠に勝算を感じた。この二つが理由である。

資格試験のため購入した各々のテキストを開けると、通訳ガイドというだけあって、「外人さんに日本を招待する」ことに特化した内容ばかりで、全く別の日本史、地理の内容だった。(史跡や国立公園を想像してください)
ただこれは何とかなりそうだと考えるも、英語の内容と二次試験の受験者背景(英検1級やTOEICほぼフルスコア)を知って、無謀だと悟ったのだった。

英語の試験は、基本的に癖はないものの、「日本を紹介する」という表現を覚えねばならず、さらに二次試験ではそれをディスカッションしないといけない。…試験を受けるのは止めにした。挫折してしまった。(最近は一次試験の免除も緩和されているようですが二次試験は変わらず厳しいと聞きます)

反面、日本を紹介した英語のテキストは、知らない日本を魅せる内容であった。(阿蘇山、盆踊り、カプセルホテル…、これらを外人さんに説明するための内容です)
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このテキストを購入した通訳案内士学校は、諸事情から現在廃業されているものの、このテキストの信者は多い。本の内容は非常に濃く、ボクは今もウォークマンで聞いているものである。普通の日本の風景が英語で説明されるので、何回聞いても飽きないし、日本人同士でも役に立つ内容だと思っている。
これを期に、英語の日本案内本をたくさん読んだ。興味のある分野を英語で考えてみると、楽しいのではないだろうか。

カブトムシは何処で捕れますか?
Where can we catch the beetle? (たぶん)

【エピローグ】
この通訳案内士学校の校長は東京の「駿台の先輩」で、構文主義の某先生の思い出話をメールでやり取りしました。ボクの駿台時代にはポスト構文主義を唱える講師と、構文主義の講師が共存していました。前者の講師の授業は圧倒的に雑談が多く楽しい授業でした。しかし、ボクは結局、マジメに英文テキストに〔 〕、( )、〈 〉を書き込む駿台の構文主義による英文読解方に染まったのです。

I have a dictionary.
私の持っているのは辞書だ。(前から訳せ。三郎(わかる人だけ))

by kerorin0501 | 2017-10-18 22:13 | 勉強している振り | Comments(0)

色々、書き留めておこうと思います。基本的に物欲には忠実です。昭和が好きです。


by こっけ