大叔父 旧家
2017年 02月 06日
小雨の中、大叔父の家の近くまで来たので、どうなっているか見に行った。
この大叔父夫婦は子宝に恵まれず、その代で終わっている。
ボクが小さい頃、親父にその家によく連れていってもらった。
記憶に残っているのは、大叔父は中々洒落た人で家の裏でカナリアを飼育したり、温室で観音竹を育てていた。
家は古風な家具で囲まれていて、大叔父の後ろにある物に不思議と目が行って、子どもながらに「触ってみたいと感じていた。
実は大叔父夫婦は、いつ亡くなったのかボクは知らない。
ただ、自分と同じ名字の表札と家が壊されず残っていることだけ知っていた。
家に到着する。
ボクの少年時代、あれほど大きく感じた門は、狭く大人がひとりづつしか通れないほどの幅だった。
扉も木枠からアルミサッシに変わっている。
ドアを開けて、中に入る。
細い通路が応接室に通じる。
ここに飾っていたのは何だったのだろう。
2階への階段を撮影しなかったが、細く急で、とても年老いた人が昇れるようではない。2階は畳を残し何もかも取り払われていた。
1階の棚には、僅かに記憶に残る大叔母の写真を何故か見つけた。
家を出る前、もう一度振り返る。
ボクは、親父と一緒に歩いた足跡を辿っている。
だから、同じように少しでも息子と一緒に色んなところに行きたいのだと感じるようだ。
by kerorin0501
| 2017-02-06 15:13
| 街
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