芥川龍之介 羅生門
2018年 03月 18日
芥川龍之介の著書も非常によく読んだ。
父も読んでいたようだ。遺品にも大事に本を取ってあった。
この本をよく見ると何が違う。背表紙の下にラベルがある。さらに見返しや奥付の頁には、父の通った中学校の名前(蔵書印)があった。
借りたままなのか、意図して返さなかったのか、あるいは棚卸処分本なのか、今となっては不明だ。
この中学校は廃校となっており返却もできないため、前向きに1950年代の頃の話なので時効と考えよう。
この羅生門の初版は持っていないが、大正6年阿欄陀書房より発行されている。それも欲しいが、この本は古書価値とは関係なく、手元に置いておこうと思う。
1980年代発行の角川文庫版はボクが買って読んだ本だ。
ボクは小学生の頃、早朝のラジオ番組で「杜子春」の全文朗読を本当にたまたま聞いた。未だに、終盤の一文「『お母さん。』と一声を叫びました。」と読み上げた声がアタマから離れないでいる。
by kerorin0501
| 2018-03-18 00:21
| 古書
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